常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

「出来るかどうかではない。やろうとするかどうかだ。」

サッカー大好きpersimmon柿生です。昨日(5/22/10),BSで午後1〜12時までW杯直前サッカー特集というサッカー好きにはたまらない番組が放送されていました。その中で,午後7時からの本田圭佑選手にフューチャーした『スポーツ大陸』がありましたが,観た人は多いのではないでしょうか?今回はそんな話題の本田選手の一言に注目してみたいと思います。

本田選手は大阪府出身。小学校2年時からサッカーを始めました。その時、父親から「どうせやるなら世界一を目指せ。」と言われたそうです。中学校時代は,ガンバ大阪ジュニアユース,高校は石川県の強豪星陵高校でプレー,その後名古屋グランパスに入団しました。当時の売りは華麗なるパス。本田選手もそこにサッカーの美学を感じていたそうです。順調にオリンピック代表に選ばれ,本戦に出場。しかし,蓋を開けてみると三戦全敗という結果に。パス中心のプレースタイルでは世界のトップに通用しないと実感しました。2008年1月にさらなる飛躍を求めてオランダのエールディビジVVVフェンロ(1部リーグ)へ移籍。そこは,練習中から真剣勝負の世界。結果を出さなければ,目立たなければ生きていけないのです。ある公式戦では,チームからフリーキックを任されていたのにほかのチームメイトに「自分が蹴りたい」と主張され,しぶしぶ譲ったという苦い経験も。そのような環境下で,本田選手は自己主張の大切さを痛感しました。そこからプレースタイルは一変,ゴールを貪欲に狙う今のスタイルになったのです。彼の名を世界に轟かせたのは,現在行われているヨーロッパチャンピオンズリーグのベスト16戦です。相手はスペインの強豪セビリア。本田選手は無回転フリーキックを相手ゴールへ突き刺し,チームを史上初のベスト8に導きました。

そんな本田選手は当然のように日本代表のW杯メンバーにも選出されました。その時の記者会見でのコメントは私の心に強い感動を与え,昔抱いていた熱い気持ちを呼び起こしてくれました。彼はある記者の「日本はベスト4に進出出来るか」という質問に対し,

「それは正直分からない。でも大事なのは出来るかどうかじゃない。やろうとするかどうかだ。僕は優勝を目指してもいいと思う。」

実は,私persimmon柿生も昔はプロのサッカー選手を本気で目指していました。しかし,最後には自分で自分の夢をあきらめ,英語教師への道を選んだのです。そして最近の私はというと忙しさにかまけて,いつの間にかプロのサッカー選手をがむしゃらに目指していた時のような「誰にも負けない夢に向かう気持ち」を忘れていました。

今は大学4年にとってとても大事な時期。就職活動,教職などに追われて,自分を見失いがちです。しかし,そんな今だからこそ,初めに持った志を忘れてはいけないと思いませんか?誰に何と言われようと「おれはこうするんだ」という強い,強い気持ちが一番大事なのではないでしょうか。ゼミ生のみなさん(特に4年生),どう思いますか?コメント待っています。(ゼミ生persimmon柿生)