常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

てか,さあ.../...てゆうか

語学学習への一時的なアドレナリン高まりが見受けられるのが日本の4月。だだ,それはゴールデン・ウィークあたりを境に急落する。わがゼミ生も新入生,後輩を意識して,さかんに英語を使うが,今年はその「英語アドレナリン」はどこまで保たれるのだろうか。そんな彼らがよく使用するフレーズがこれ。日本語の「ところで」とは違うことをしっかりと認識してほしい。

例:By the way, Fumiko cut her hair, so it's shorter than before.

By the wayは,前の情報とは違う新たな情報を切り出す機能を持つdiscourse marker(談話標識)である。通常は文頭で,あくまで新たな話題に転換するときに使用される。学生の「標準日本語」で訳すと,標題のようになろう(なるそうだ)。Incidentallyも同じであるが,こちらは,より口語的で,文尾でも用いられることに注意。

例:"Old Freddy's had another crash." — "Oh, yes? Poor old chap. By the way, have you heard from Joan recently?"(p. 172,マイケル・スワン(著). 金子稔他(訳). (1985).『実例現代英語用法事典』桐原書店/オックスフォード.(by UG)