常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

stand someone in good stead 復習

取り上げるのはstand someone in good steadです。今現在読み進めているThe Tempestの中で用いられていたstead「代理;助け、利益」(『ジーニアス英和辞典』第5版(大修館))という単語を調べた際に偶然出会いました。同書にはstand [put, hold] O in good [little] steadで「⦅正式⦆〈物・事が〉(苦しい立場・時期に)〈人〉に大いに役に立つ[ほとんど役に立たない]」という意味になると記載されていました。以下英英辞書の定義です。

Oxford Dictionary of English (2th): “be advantageous or useful to someone in the future”

Collins Advanced Learner’s Dictionary (8th): “If you say that something will stand someone in good stead, you mean that it will be very useful to them in the future”

Cambridge Dictionary: “If an experience stands a person in good stead, it is or will be of great use to them”

これらの定義を見ると「将来的に役に立つ」という意味であることが伺えます。また今回調べた際に見た例文では一つを除いてすべてに過去形か未来形が用いられており、残りの一つも現在完了形が用いられていました。これらを見た限りでは、現在形が使われることはほとんどないと言うこともできるかもしれません。一つOEDから例文を挙げておきます。

“It will certainly stand me in good stead for the future and I have always loved working hard in the gym.”

個人的には未来を表すときにはすぐin the futureとしてしまいますが、この場合はfor the futureとなるということに注意しておきたいです。(ko-chi @ Calgary)

Cf. in O’s stead

bulldog spirit

新聞を読んでいたところ、「反骨心」という言葉を見つけました。英語ではどのように表現するのでしょうか。自身はstrong spirit, stubbornnessと推測しました。

インターネットで調べてみると、犬種のbulldog /bʊ́ldɔ̀ɡ/ 「ブルドック」とありました。(DMM英会話)
weblio 英和辞典・和英辞典』には「頑固な人」また「勇猛で粘り強い」と記載されていました。Oxford Living Dictionariesは “a person noted for courageous or stubborn tenacity” と定義しており、例として “the bulldog spirit” とあります。

では、なぜ犬の名前がこのような意味に発展したのでしょうか。
Wikipediaには、18世紀ごろの英国で雄牛(ブル)と犬を戦わせる牛いじめ(bullbaiting)という見世物が流行し、牛に対抗できる犬の一種とありました。つまりブルドックは闘犬として活躍する犬だったということです。ここから「闘う」といったニュアンスを含む意味に変化し、それを人の性格を表す意味へと変化していったのではないでしょうか。

他にrebellious /rɪbéljəs/ とも表現できます。『ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)には「反乱の, 謀反の, 反抗的な, 言うことを聞かない」とありました。LDOCEは “deliberately not obeying people in authority or rules of behavior” と定義しており、「反骨心」を表していると言えます。これも押さえておきたい単語です。 (amphibian)

beef up 復習

Passengers to be banned from carrying knives onto all trains in April

TOKYO (Kyodo) -- The transport ministry will prohibit passengers of all trains in Japan from carrying unpacked knives onto trains from next April under new security measures following a fatal stabbing on a shinkansen bullet train in June, officials said Tuesday.

中略

The ministry has been considering measures to beef up security in trains since a man in his early 20s went on rampage on June 9 aboard a Nozomi shinkansen bullet train bound for Shin-Osaka Station from Tokyo, killing a 38-year-old man and injuring two women in their 20s.

以下省略

https://mainichi.jp/english/articles/20181106/p2g/00m/0dm/082000c#cxrecs_s


今回取り上げるのは、beef up です。文脈から、「強化する」と予測しました。以下で意味等を確認していきます。

まず、LDOCEで引いてみると、“to improve something or make it more interesting, more important etc” とあり、例文として “We need to beef the campaign up.” や “ a beef-up news story” などが挙げられていました。また『ウィズダム英和辞典』には、「…を強化[増強]する」と載っていました。「肉」がupすることから、なんとなくイメージで覚えやすいのではないかと思われます。過去のブログでも多く取り上げられていました。(Otoyo)

beef up 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

beef up 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

beef up #3 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

beef up #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

beef up - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

つぶらな瞳 復習

 キャンパス内ではよくリスがぴょんぴょんと走り回っています。中には人懐っこい性格のリスもいるようで、この前、人から食べ物をもらっているところを見かけました。
 そして、今、Learning Commonsという勉強スペースにいるのですが、リスが窓際に寄ってきています。リスの「つぶらな瞳」をどのように表現すれば良いか気になったので今回はそちらを取り上げます。
 まず思いつく限りでは、clear, crystal clear, big eyes, cute eyesがリスの目の可愛さを形容できるのではないかと思いました。次に、Weblioを参考程度に見てみると、lovely round eyesとありました。他にも、big eyes, beady eyesなどと参考になりそうなものはありました。たまたユニオン出会った友人に聞いてみたところ、beady eyesが適切なのではないかとのことでした。
 改めて『ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)を引いてみたところ、「〈目などが〉(丸く)輝いた」とありました。加えて、beady-eyedで「最新の注意を払っている、目を皿のようにしている」という意味があるということには驚きました。(WREN@Nebraska)

keep one's beady eye on - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
cast a beady-eye on sth - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

get one’s act together 復習

今回紹介するのは get one’s act togetherです。

先日のお昼休みにCanadianの友人らと話している中で、明らかに一種のexpressionであるような単語が聞こえてきました。話の流れでは、友人2人の内1人が「最近、自分が立てた予定をすっぽかす」と嘆いたことに対して、もう1人が “dude, get your act together!” と言っていたため、「しっかりしろ、(言動や行動)を改めろ」との訳になるのではと推測しました。以下で詳しく触れていきます。

初めにCollins English Dictionaryを引くと、第一義に “to become organized or prepared” とあり、第二義には “ (informal) to organize one’s ideas, procedures, etc. so as to function more effectively” と載っていました。

次に The Free Dictionaryで確認すると、“to get one’s head together, calm down, and get mentally organized” とあります。

まとめると、やはり「真面目に責任を持った行動をしろ」となります。ちなみに、過去ログでは pull oneself togetherが取り上げられていましたが、こちらも同様の意味を持つフレーズなので一緒に覚えてしまうと良いかもしれません。個人的な振り返りですが、自分なら何と発していたかを想像すると “Come on!” もしくは “Get a grip!” くらいしか頭に浮かばなかったと思うので、少しでも自分のvocabularyやphraseの使用範囲を広げていけるよう、授業外でのこういった機会もしっかり有効活用していきたいです。(bro-taro-world @ Calgary)

pull oneself together #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

maim 復習

 昨年12月にニューヨークの地下鉄駅付近で起きた爆弾テロ事件について、バングラデシュ出身の移民であるアカエド・ウラー被告に有罪評決が出されました。

Bangladeshi man convicted in NYC subway bombing

A Bangladeshi immigrant was convicted Tuesday of setting off a pipe bomb in New York City’s busiest subway station, disputing in court that he was supporting the Islamic State of Iraq and the Levant (ISIL) group and saying he was instead motivated by anger at U.S. President Donald Trump.

The unusual outburst by Akayed Ullah, who was convicted in Manhattan federal court of supporting the terrorist group, capped a trial in which the defense maintained he intended to kill only himself last Dec. 11. Nobody died, and most of the injuries were not serious.

Prosecutors said Ullah sought to maim or kill commuters in response to calls for “lone wolf” terrorist attacks by the terror group. Just after jurors walked out, Ullah announced he had something to say and repeatedly insisted he did not act on ISIL’s behalf.

以下省略

http://the-japan-news.com/news/article/0004946725

 maim /méɪm/ を取り上げます。maim or killとあることから、重症を負わせるという意味になるかと思いました。『ライトハウス英和辞典』(第5版 研究社)で調べると「(格式)(重症で)(…)を障害者にする」とありました。

 LDOCEには “to wound or injure someone very seriously and often permanently” と定義されています。完治しないほどひどく傷つける様子が伺えます。

 語源をOnline Etymology Dictionaryで調べてみると “from Old French mahaignier “to injure, wound, mutilate, cripple, disarm,” a word of uncertain origin,” とあり、詳しいことは分かっていないようですが、傷つける、手足を不自由にするなどの意味を表す語からきていることがわかりました。(aqua)

maim #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
maim - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
Loaded to Maim - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

egg on 復習

裏ゼミの中で出会った表現を紹介します。それがegg onです。eggが動詞として使われています。どのような意味になるのでしょうか。辞書で確認していきます。

ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)では「...を扇動する、そそのかす、人を扇動して...させる」とあります。また、LDOCEではegg somebody onの形で “to encourage someone to do something, especially something that they do not want to do or should not do” と定義されています。例文を1つ挙げます。He didn’t want to jump, but his friends kept egging him on.です。

さらにeggを用いた表現をもう1つ拾います。have egg on one’s faceです。英英の定義で確認します。if someone, especially someone in authority, has egg on their face, they have been made to look stupid by something embarrassing” (LDOCE)となっています。

eggというお馴染みの単語にも隠された意味があることが分かりました。このような「!」にこれからも沢山出逢って、英語力を豊かなものにしていきたいです。(seventh-dan)

egg somebody on - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

egg on one's face - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

MS-13

 What is the MS-13 gang, what has Donald Trump said and what does the name Mara Salvatrucha mean? (Skip the rest)

https://www.google.co.jp/amp/s/www.thesun.co.uk/news/3371336/what-is-ms-13-gang-donald-trump/amp/

 今回は流行り表現からの落ち穂拾いです。ゼミ活動中にUG先生のお話に出てきた表現で、調べてみるとニュースなどで多く取り上げられています。以下の動画を確認してみてください。トランプ大統領が MS-13 を “animal” と呼び、批判しているのがわかります。では、その MS-13 とは何を指すのか、以下で確認していきましょう。
 上に示した記事に説明が載っていますが、参考までに Wikipedia でみてみると、“Mara Salvatrucha (MS), also known as MS-13 (the 13 representing their Sureño affiliation), is an international criminal gang that originated in Los Angeles, California, in the 1980s. The gang later spread to many parts of the continental United States, Canada, Mexico, and Central America, and is active in urban and suburban areas. Most members are of Central American origin, principally El Salvador.” とあり、MS は Mara Salvatrucha の略称で、彼らは「中央アメリカ及びアメリカ合衆国に存在する大規模なギャング」であることがわかります。
 インターネットで MS-13 と検索すると、多くのニュースがヒットし、多くの意見が飛び交っていることからその話題性が伺えます。
我々、英語学習者はしっかりと情報にアンテナを張って、どんな話題にでもついていける力が必要だと再認識しました。(OkaUchi)


https://youtu.be/7tuNLjNVN0g

https://en.m.wikipedia.org/wiki/MS-13

hiatus 復習

南極観測隊にも女性進出の波が訪れています。

Naomi Harada was named the first female team leader of a Japanese Antarctic research expedition that will take her back to the frozen continent after a 27-year hiatus.

以下省略

http://www.asahi.com/sp/ajw/articles/AJ201811070058.html

hiatus /haɪˈeɪtəs/ を取り上げます。文脈から「沈黙」であると推測しました。

ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)では「(交渉・仕事などの)中断、(文・語などの)脱落、母音接続」とあります。また、LDOCEでは “a break in an activity, or a time during which something does not happen or exist” と定義されています。Oxford Living DictionaryをみるとoriginはMid 16th century (originally denoting a physical gap): from Latin, literally ‘gaping’, from hiare ‘gape’.と載っていました。

神秘を求めて、飽くなき旅へと出る。これは自分がまだ知らない単語や表現を拾う英語学習に置き換えられます。もちろん、その道程で様々な困難が待ち受けています。しかし、それすらも旅のスパイスになると信じ進みたいと思います。(seventh-dan)

hiatus #4 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

hiatus 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

hiatus - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

hiatus - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から