常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

faint of heart

 カラオケは進化を遂げてきましたが、一方で著作権などで問題が発生しています。

VOX POPULI: Karaoke for the masses, but where to draw the line?

Old-time karaoke machines were not for the faint of heart. Since there was no video screen displaying the lyrics of the song selected, the user had to read a printed lyrics card while taped music played.

以下省略

http://www.asahi.com/sp/ajw/articles/AJ201809220029.html

 faint of heartを取り上げます。faintというと、形容詞で「かすかな」といった意味で使われますが、名詞だとどのような意味になるのでしょうか。

 『ウィズダム英和辞典』を引いたところ、名詞のfaintは「弱々しさ;失神」という意味であることが分かりました。また、英辞郎 on the WEBによると、faint of heartは「気弱な人」という意味になるそうです。

 最初なぜこのような表現が使われているのかわかりませんでしたが、記事を読むと納得することができました。昔のカラオケマシンは歌詞が表示されるといった便利な機能がありませんでした。さらに、設置されているのも現代のようにカラオケ専門店ではなく、食事をする場などにあるもので、知らない人たちを前に歌わなければなりません。それ故に、「気弱な人」には向かないものだったのです。(Blue Sky)