常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

grab a spoon


また1つ、興味深い表現に出会いました。

TVドラマ “Friends” からの紹介です。Episode 1における結婚話のワンシーンの終わり際に、grab a spoonというフレーズが言い放たれました。その時隣で一緒に観賞していたホストファミリーは笑っていたのですが、それがなんのことを指すのか直ぐに理解できなかったので調べることにしました。

手持ちの辞書には記載がなかったので、definithingを使って定義を確認すると、“… grab a spoon means that women are like different types of ice-cream and that you should grab a spoon (meaning that you should get back on the game).” とあります。

grabに立ち戻ると、単なる「(物を)つかむ」という訳ではなく『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)での第二義に記載がある通り、「(チャンスを)掴む、(心を)つかむ」となっています。

以上のことからまとめますと、grab a spoonが使われた場面は励ましの言葉で、女性は「アイスクリームの味のように様々なタイプがいる」とし、「いろいろ付き合って経験するもの(味を試す)」と解釈できるかと思われます。このような比喩的要素を含んだフレーズを学ぶのも英語の楽しさの1つであると改めて感じました。(bro-taro-world @ Calgary)