常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ailurophile

犬猫の殺処分ゼロを目標に掲げる秋田県が、新たな動物愛護センターを計画しています。市民が猫と触れ合えるキャットタワーや、犬猫の譲渡会場といった設備を充実させ、新たな飼い主に引き取られる件数を増やすことで、殺処分の減少につなげる狙いです。

AKITA — Akita Prefecture is planning to set up a new type of cat and dog shelter as a pet project of the governor, known for receiving a feline gift from Russian President Vladimir Putin.

The ailurophile governor has eight pet cats, including a Siberian cat, Mir, presented by Putin in 2013 in return for an Akita dog, Yume.

http://www.japantoday.com/category/national/view/akita-plans-to-set-up-cat-dog-shelter

今回取り上げる表現は,“ailurophile” /aɪlúərəfàɪl/です。まず,“phile”には,連結要素で「を好む(人)」という意味があります(cf. -phobia)。これを踏まえると,“ailuro”を好む人となります。では,“ailuro”とは何か。これは,“ailurophile”の語源に関係しています。語源は,ギリシャ語の“ailouros”から来ており,「ねこ」という意味があります。つまり,“ailuro”は,「ねこ」という意味になります。以上から,“ailuro”「ねこ」と“phile”「を好む人」が組み合わさることで,「猫好き」となります。実際に,『英辞郎on the web』を確認してみると,「猫好き,愛猫家」とありました。
また,“phile”が用いられている表現を探してみると,“bibliophil(e)”「愛書家」,“Anglophile”「イングランドびいきの(人)」や“demophile”「大衆の味方」などがありました。(Nao)