all in the wrist
映画「麗しのサブリナ(Sabrina,1954)」からの表現です。
サブリナはパリの料理学校に通うことになりました。ある日の授業では先生が卵の割り方を教えています。 “It’s all in the wrist.”どうやら手首にコツがあるようです。
この表現の意味は書いた通り「手首にコツがある」であり、G4では「秘訣は手首にあるんだ」とありますが、さらに《手先の器用さを褒められたときに用いる》とありました。手持ちの辞書で更に調べてみるにもそこにも載っていなかったため、Twitterでどのように使われているのか調べてみました。
A: I’d like one of those please. (手作りお菓子の写真を見て)
B: I will make one for you someday. It’s all in the wrist.
C: I must be the way you type it.
D: It’s all in the wrist.
E: Thank you! I couldn’t figure out what to do.
F: It’s all in the wrist!
これらはTwitterで見つけた会話の一部です。褒められたときに用いる表現ということでしたが、とくに口語で冗談めいた言葉として使われている様子が伺えました。バスケやゴルフ、料理、タイピングと、手先が器用という言葉に縛られず様々な状況で使われていました。
和訳に試みようと思いましたがなかなかしっくりくる日本語が見つかりません。日本語は謙遜することが多いため、褒められると「いえいえ、そんなことはないですよ」のように言ってしまいがちだと思いますが、如何でしょうか。(Inaho)