常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

so-called 復習

月曜日の4時限目は,田邉先生の授業(大学院)に参加させて頂いております。今回は授業中ご説明して頂いた言葉の意味とそのニュアンスを復習のため少し書かせて頂きます。今回の表現はこちらです。
so-called
「いわゆる」という意味をすぐに思い浮かめると思いますが,ではこの表現に含まれるニュアンスは何でしょうか。先生のご説明によりますと,so-calledの後ろには「悪い(良くない意味を持つ)言葉」が続くとのことです。さらに辞書を見てみると「(軽蔑・疑問などの意を含んで)俗にいう,いわゆる」と記されていました(『新英和中辞典』第1版,旺文社)。以下はThe Mainichi Daily News(10/10/11付)の記事“M-9 quake strikes off Tohoku about every 440 years: research institute”からの抜粋ですが,ここでもso-calledが使われています。
The estimate, made by a research team led by University of Tokyo Earthquake Research Institute professor Kazuki Koketsu, suggests that the frequency of powerful quakes, previously thought to hit the region once every 1,000 years, is far higher. Experts say there is a so-called "super cycle" of powerful quakes, like the M-7 earthquakes that strikes off Miyagi Prefecture at about 37-year intervals. (http://mdn.mainichi.jp/mdnnews/news/20111010p2a00m0na012000c.html
記事は,東京大学地震研究所の研究チームの一つが巨大地震の発生する長い周期についてまとめたと伝えています。so-calledの後ろを見ると”super cycle” of powerful quakes, like the M-7 earthquakes that strikes off Miyagi Prefecture at about 37-year intervals.というように悪い(良くない)意味の言葉が続いています。簡単な表現ではありますが,しっかりとニュアンスも捉えていきたいです。サラッと見ていた記事ですが,良い復習になりました。(GP)