常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

go off on a tangent

今回はCommunicatingという本から英語表現を拾います。
この本はcommunicationについて論理的,かつ日常生活に即して書かれていてとても勉強になる本です。本の168ページにInterpersonal communication(対人コミュニケーション)を良くする5つの方法が紹介されていました。そのうちの一つが以下の英文です。
Respond to what the other person has said. When you go off on a tangent without first having replied to the original statement, you are catching the other person unaware.
ここで注目する表現は,go off on a tangentです。tangentと聞くと,あの数学のサイン,コサイン,タンジェントを思い出すと思いますが,ここでのtangentは違う意味です。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)を引いてみると,go off on a tangentで「〈人・心などが〉話[行動など]を急に変える,脇道にそれる,脱線する」とありました。補足として,go off on a tangentは米略式で,英略式になるとgo [fly] off at a tangentとなります。
ちなみにtangentは形容詞で「本筋から外れた,無関係の」という意味になることもあります。(Sugiuchi)