常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

tit-for-tat

今回はDY(04/23/11付け)から英語表現を拾います。米アップル社が韓国のサムスン電子を特許侵害で提訴したことに対し,サムスン電子も米アップル社に逆提訴をしました。その記事から1段落引用します。
Samsung Electronics Co. has filed patent lawsuits against Apple over the U.S. firm’s iPhone and iPad in a tit-for-tat case after Apple claimed Samsung’s smartphones and tablets “slavishly” copied its products.
注目するのはtit for tatという表現です。この表現は辞書によると,「しっぺ返し,売り言葉に買い言葉」とあります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。ここではハイフンをつけて形容詞として使われています。したがって,「サムスンは米アップルをしっぺ返しのごとく特許侵害で提訴した」となります。またLDOCEにはsomething bad that you do to someone because they have done something bad to you.とありました。子どもの頃よく言われた「自分がされたいことを人にする,自分がされたくないことは人にしない」と言葉を思い出します。
さらに辞書には,言い換えの表現としてblow for blowが載っていました(『ジーニアス英和辞典』同上)。また,日本語では同じような意味で「目には目を,歯には歯を」という言葉があります。そこから,an eye for an eye, a tooth for a toothでも良いのではないかと考えました(『スーパー・アンカー和英辞典』第2版,学習研究社)。
iPhone5の発売も採り上げられているApple社ですが,今後どう発展していくのでしょうか。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)