常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

splint 復習

 私の母は顎関節症(Temporomandibular joint disorder, jaw joint disoder)に悩まされています。その治療の一環として、就寝時には透明のマウスピースのようなものをはめて寝ています。私はその器具の名前を知らなかったので、「それ、何ていう名前?」と質問したところ、「スプリントっていうらしい。」とのことでした。その言葉を聞いてまず思い浮かんだのは短距離走のsprintでしたが、調べてみると、この場合のスプリントはrではなくlのsplint /splínt/ のようです。『ライトハウス英和辞典』(第5版 研究社)で引くと「1(骨折部に当てる)添え木、当て木 2(かごなどを編むのに使う)へぎ板」とありました。骨折とは違いますが、歯に添えて噛み合わせを支えるという点では同じだと考えられます。

 LDOCEには “a flat piece of wood, metal etc used for keeping a broken bone in position while it mends” と定義されています。木や金属でできた平らのものをいうことがわかりました。

 ここまで調べてきた中で、歯に関連するものが見つからなかったので、インターネットでも調べてみると、英辞郎on the WEBには「(歯科の)スプリント、副子」とありました。カタカナでそのまま日本語として使われているとは知りませんでした。このスプリントを用いて治療をするので、治療法の名前はスプリント療法と呼ばれているようです。(aqua)

splinter group - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
remain in a splint - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から