常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cheap shot

日本大学アメリカンフットボールチームの選手が悪質なプレーをした問題で、日大の選手本人が記者会見しました。

One of his lawyers said Miyagawa decided to speak publicly about the cheap shot because Nihon University has been slow in offering details about what transpired in the 51st annual game in the capital on May 6 between Tokyo-based Nihon University and Kwansei Gakuin University.

(以下省略)

http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201805220065.html

今回はshot / ʃάt / を紹介します。この単語はみなさん知っていると思いますが、多くの意味を持っている多義語です。記事の中ではcheap shotとあり「安価なショット」という意味しか思いつきませんでした。

ロングマン英英辞典』でshotの定義を確認すると “a remark that is intended to criticize or hurt someone” と定義されていました。続いて『ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)には第9義に「[…への]当てこすり, 批評」とあり、例としてa cheap shotで「失礼な言葉」と載っていました。

しかしながらここでは明らかに悪質なタックルのことをとらえていますので、悪質なプレー(タックル)だと思います。その関連の意味として『英辞郎 on the WEB』には「<スポーツ>卑劣なプレー」とありました。ここではこれが最適だと思います。(amphibian)