常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

gas 復習

最近の語学研修では、主にスラングとして成り立つ表現や単語の意味が幅広く取り上げられています。それに関連して、若者が頻繁に用いるスラングの一つを紹介したいと思います。

先日、カナダの友人らと出掛ける機会がありました。車内での会話の中で “gas up” と “That’s gonna be a gas!” という二つの表現が続けて飛び交い、a gasの後に友人の間で笑いが生じました。前者は「(車に)ガソリンを入れる」となることは既知でしたが、後者のa gas とその笑いの関連性が見出せずにいました。どのような意味だったのかを調べていきます。

『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)では、名詞の第七義に「とても楽しいもの(人)」と記載があり、英和辞典Weblioには「面白い(愉快な)事、人」と記されています。動詞に変化すると「(人を)すごく面白がらせる」となります。定義についても、Oxford Dictionariesでは “An entertaining or amusing person or situation” とされています。

今回のようなgasの用いられ方は頭に入っていなかったので、また一つ学びを増やすことができました。憶測ですが、彼らの間で笑いが生じたのは「ガソリンを入れる」という本来の意義に対して、異なる意味を含むgas「楽しくなる」が掛け合わされたためであったと思われます。英語のニュアンス的な違いは若者の日常会話の中でよく見られます。スラングと一般用語のinput やoutputに関しては出来る限り平行して進めていくつもりです。(bro-taro-world @ Calgary)

chlorine gas - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

gas - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

gaslight - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

gas canister #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

chlorine gas #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から