常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

drop-in

昨日,ゼミ勉強会が行われました。その中で,スティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチについてやりました。スピーチの中から気になった表現を発見したので,取り上げさせて頂きます。

取り上げる表現は,“drop-in”です。句動詞の“drop in”といえば,「立ち寄る」という意味が一般的に知られています。しかし,ここでは,ハイフンでつなぎ,名詞の用法として用いられています。では,“drop-in”は,どのような意味になるのでしょうか。以下の一節に使われていました。

I dropped out of Reed College after the first 6 months, but then stayed around as a drop-in for another 18 months or so before I really quit.

勉強会では,先生から「潜り」と教わりました。辞書には,どのように記載されているか確認しました。『英辞郎on the web』によると,「〈米話〉ドロップイン」と定義されていました。その説明に,「大学において,正規の学生ではないが聴講する者」ともありました。

drop-in”の他の意味も挙げていくと,「(だれでも気楽に立ち寄れる)格式ばらない社交的な集まり」や「容易に手に入るもの」,「楽にもうけた金」などがあります(『新英和大辞典』研究社。(Nao)