congruent / incongruent collocation
11月20日から静岡県で行われているJALT(全国語学教育学会)に参加させてもらっています。英語教育に関わるアカデミックなものから、教室で使える実践的なものなど4日間の日程の中で様々な発表があり、英語教師を目指す自分にとってはとても勉強になります。
本日は英語での発表を聴く中で、初めて見聞きする語があり、その中から表現を拾わせてもらいます。
日本人のコロケーション習得についての研究発表のなかで、"congruent collocation"と"incongruent collocation" がありました。
手持ちの辞書で調べてみたところ、
"congruent"
形
1. 《かたく》≪•••と≫ 適合する、一致する
2. <図形が> 合同の
とありました。
『Wisdom英和辞典第三版』(三省堂)
Merriam Webster Online には
1.mathematics : having the same size and shape
2. matching or in agreement with something
とあります。
例文
the rules may not be congruent with the requirements of the law
Institutional and departmental objectives are very largely congruent
(OD)
congruent collocationとは 発表によりますと
"break a window" (窓を壊す)
のように英語の言い回しと、日本の言い回しが一致しているものであるのに対し、incongruent collocation は
"break the news" (ニュースを伝える)
のように、二つの言語で言い回しが一致しないものを表すそうです。
このうち、incongruent collocation についていくつか例を調べてみました。『Wisdom英和辞典第三版』(三省堂)
cloud the issue (問題点をあいまいにする)
clear a space (場所を空ける)
throw a party (パーティを開く)
kill the engine (エンジンを切る)
kill time (時間をつぶす)
eat [have] soup (スープをのむ)
open[put up] an umbrella (傘をさす)
comb hair (髪をとかす)
raise money (お金を集める[募る])
extend condolences ([遺族に]悔みを述べる
extend thanks (感謝の意を伝える)
strain one's ears[eyes]
(耳をそば立てる[目を凝らす])
meet a target (目標を達成する)
use [check,(かたく)consult] a dictionary
辞書を引く
実際に調べてみると、知らないと使えないものや、日本語的な表現を使って間違えてしまいそうなものばかりでした。
いつもUG先生から教わるよう、常に生の英語に触れ、このような表現を自分の血肉としていきたいと思います
(Dew)