学会のお知らせ
日本英語教育史学会 第243回 研究例会
日 時: 2013年7月21日(日)午後2時〜
会 場: 拓殖大学 文京キャンパス国際教育会館(F館)(東京都文京区大塚1-7-1)3階 F301号室
参 加 費: 無料
研究発表1
イギリス人英語教師R. Ponsonbyに関する研究(2):京都一中での講義ノート、試験問題の分析を中心として
保 坂 芳 男 氏(拓殖大学)
【概要】
2012年の11月例会でPart1を発表させていただいた、その時には、Ponsonbyが日本に興味を持ったきっかけ、京都一中での授業の様子、日本での教授経験をもとに彼がまとめた「日本教育への提言」10カ条を紹介させて頂いた。
あれから調べていくうちに、秘書の佐藤芳二郎宅に当時の講義ノート、定期試験問題が残されていることが分かった。甥の檜山弘氏のご厚意でそれらの貴重な資料を拝見させて頂くことができた。
今回の発表では、それらの資料の分析から、「先生に習った学年は、英語で入試に落第するというジンクス」(『京一中洛北高校百年史』, p.269)の真相に迫りたいと考える。
研究発表2
東京の私学中学における教育史:英語教育と英語教育者
佐藤恵一氏・河村和也氏・保坂芳男氏(拓殖大学)
【概要】
出来成訓先生が構想した東京の私学中等教育の英語の変遷を東京周辺の会員とともに今年出来プロジェクトとして発足しました。その第1弾として3人の会員が担当した学校を、今回は途中経過で発表しフロアからの貴重な意見を参考にしたいと思います。
1.「京北中学校」
京北中学校(現在の京北中学校・高等学校)は明治の仏教哲学者として知られる井上円了によって開かれました。この学校には英語教育上の特色があったのでしょうか。その周辺を探ります。(担当:河村)
2.「東京学院中学部―その源流と英語―」
関東学院には3つの源流がありますが、そのうちの母体である東京学院とその英語教育と英語教育者を探ります。(担当:佐藤)
3.「戦前の立教中学の英語教育・英語教師」
英語の立教と言われる程充実していた立教中学の英語教育の一端を明らかにします。(担当:保坂)