常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

第240回 日本英語教育史学会 研究大会

本日,筑波大学東京キャンパス文京校舎で行われた,「第240回日本英語教育史学会 研究大会」に参加して参りました。以下は本日の流れです。
研究発表1
「中浜萬次郎と『英米対話捷径』」
乾 隆氏(東京家政大学
研究発表2
「イギリス人英語教師R. Ponsonbyに関する研究:京都一中時代を中心に」
保 坂 芳 男氏(拓殖大学
非常に簡単にではございますが,内容をご紹介させて頂きたいと思います。
まず,一つ目の発表では,ジョン万次郎こと中浜万次郎が訳した『英米対話捷径』の内容,発音表記の特徴などを,資料を用いてご紹介して頂きました(捷径とは「早道」の意で現代風に言えば,「すぐできる英会話」「速習英会話」などという意味とのこと)。以下,引用ですが「万次郎の発音表記には…、発音表記の最大の特徴は個々の単語の発音よりも文全体を通して読んだ時の発音を心がけている点です。」とのことです。
 2つ目はイギリス人英語教師R. Ponsonbyに関して,彼が教鞭を取った“京都一中の英語教育の様子”や彼の“教育者としての側面”,“人間性”等をご説明して頂きました。私自身,勉強不足なことばかりで,ご発表中は先生方のご説明とレジュメを追ってばかりおりましたが,ご発表後の質疑応答で飛び交うお言葉を拝聴しながら色々と勉強させて頂きました。
 最近は授業研究などにも参加させて頂いておりますが,今後も多種多様な学会に出向き,学生のうちに沢山刺激を受けておきたいと思います。(GP)