常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

学会研究会のお知らせ

日本英語教育史学会 第246回研究例会

日 時:2014年1月12日(日) 午後2時〜5時
会 場:拓殖大学(文京キャンパス)国際教育会館〔F館〕
    東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅下車
    (アクセスマップ→http://www.takushoku-u.ac.jp/map/bunkyo/acc.html

研究発表

1.私立郁文館の英語教育
   拓殖大学(非常勤) 河村 和也
 私立郁文館は、棚橋一郎(1863-1942)によって1889(明治22)年に創設された学校である。棚橋は、漢学者であり教育家であり、のちに政治家にもなった人物だが、イーストレーキとともに『ウェブスター氏新刊大辞書和訳字彙』を刊行したことでも知られている。彼が郁文館の創設にあたり願ったこととはどのようなものだったのか、郁文館は彼の願いのもとにどのような道をたどったのか、この学校の英語教育を軸に考察してみたい。

2.札幌農学校教頭 W. S. Clark の英語教育とその結果
   日本大学(非常勤) 赤石 恵一
 札幌農学校初代教頭 W. S. Clark(1826-1886)の英語教育の実態と影響について議論する。Clark は、どのような授業(理論、シラバス[目的、教材、活動、教師と生徒の役割]、授業の手順])を行い、その授業は生徒にどのような結果(生徒の言語能力、態度、信念、動機づけ)をもたらしたのであろうか。先行研究に加え、これまで吟味されてこなかった史料を用いながら,その全体像の再構築を試みる。