常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

生え抜き

 今回は「生え抜き」にまつわる英語表現を取り上げます。その前置きとして、dyed-in-the-woolには「(普通は軽蔑)徹底した,根っからの」との意味がありますが(『ルミナス英和辞典』第2版,研究社)、先日UG先生から「生え抜き」とも言うのだと教えて頂きました。そこから、「生え抜き」を表す英語は他に何があるのだろうと思い、調べてみる事にしたのです。

 まず『ルミナス和英辞典』をみると「生え抜き」の項目には、「(根っからの・徹底した)dyed-in-the-wool [参考]「織る前に染めた」が元の意味で,一貫して徹底していることを言う;(徹底的な)thoroughgoing;(生粋の)trueborn」との記述がありました。次に『ジーニアス和英辞典』をみると「生え抜き(の)」の項目では「born and bred[be動詞・名詞のあとで]生粋の」とあり、さらにa career diplomat「生え抜きの外交官」という表現が記載されています。最後にWeblioで検索してみるとnatural-bornやnative-bornなども、同義である事が分かりました。

 ちなみに、辞書を引くとよく目にする「軽蔑語」とは、英語でderogatory[pejorative] (word[expression])などといいます (『ルミナス和英辞典』第2版,研究社)。こちらの言葉もUG先生から教えて頂き、改めて自分なりに調べてみました。なお、disparaging termやinvectiveも似た意味をもつ表現ですね(Weblio)。(Phantom)