常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

「変える」の違い change and alter

「究極の英単語 SVL vol.2[中級の3000語]」を見返すと,最初の単語にalterという単語が取り上げられているのが目に留まりました。「…を改める,…を変える」と日本語訳が共に掲載されていましたが,「…を変える」という点でchangeとどのように違うのか気になり調べてみました。

changeとalterを英英辞書のLDOCEで確認すると,changeが

1 BECOME DIFFERENT/ MAKES STH DIFFERENT
[I, T] to become different, or to make something become different

とあり,次にalterが

1 [I, T] to change, or to make someone or something change

と定義されていました。ページをめくるとありがたい事に,THESAURUS, TO CHANGR SOMETHINGという欄により細かく単語の違いが説明されていました。

change to make someone or something different

alter especially written to change something so that it is better or more suitable

更に,「スーパーアンカー英和辞典」(学研教育出版,第4版)には【類語】という欄で「変更する」の単語の説明にchangeとalterが取り上げられており,以下のように述べられています。

changeは全面的・根本的な変更をいい,alterは部分的な変更をいう。したがってchange plansは「計画を全面変更する」,alter one’s plans は「計画を一部手直しする」の意になる。

このようにして見てみると,「変える」度合いが違うのがよく分かりますね。仮に,I changed the plan.と言うかI altered the plan.と言うかで受け取り手の態度も変わります。今まで取り組んでいた何かを急にchangeすれば「えっ!?」と驚きが大きいでしょうし,alterすれば「おっ!?」と期待が高まるでしょうね。

「英語を使いこなす」という点において,今回のような細かな単語の意味の違いも常日頃から学んでいかなければならないと改めて感じました。(ゼミ生 Shohei)