常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Wakey-wakey, rise and shine!

季節はどうなったんだ!という感じの関東地方はさておき,北の大地では春の到来を告げる出来事があったようです。ユネスコ世界遺産に指定されている北海道の知床半島では,ヒグマが冬眠から目覚めた様子が写真とともに掲載されています。(2010年4月22日,THE DAILY YOMIURI

Wakey-wakey, rise and shine

After awaking form hibernation, a brown bear forages for food Tuesday on the Shiretoko Peninsula in Hokkaido, an area designated as a UNESCO World Heritage Site. According to the Shiretoko Nature Foundation, brown bears on the peninsula usually start hibernation in mid-December and wake in late March. They eat plant or attack Yezo shika deers, according to the foundation.

今回は見出しのWakey-wakey,rise and shineにある2つの表現に注目です。まず,Wakey–wakeyを『ジーニアス英和辞典』(大修館書店 第4版)で引きますと,「(英略式・小児語)起きて!起きて!」という意味に出会います。幼児へ語りかける言葉のほとんどは指小辞(diminutive)で,繰り返して(repetition)使われることが多いようです。母たる春の暖かい日差しが,おネムちゃんの我が子(ヒグマ)に呼び掛けるようなイメージがわきました(なんとメルヘンチックな!現実はそんなもんじゃないことはよくわかりますが...)。
 rise and shineも同じく辞書で確認してみますと,「(寝床から)元気よく起きる」とあります。「起きる」という表現をwake upではなく,rise and shineと表現し,この場面ではしっくりくるように感じられます。田邉祐司先生は,大昔(いつのこと?),ヨセミテ(Yosemite)に行ったとき,サマーキャンプのスケジュール表に「6:00am Rise & Shine」と書かれていたとおっしゃっていました。日本語で言うと「起床」ですね。これに関連して先生はperform one’s ablutions(「斎戒沐浴」)という仏教用語もつぶやかれていました。英国におられたときに,寮(college)で隣の人から,早朝,こう言われて,起こされたとのこと(田邉「英語twitter」は本当に勉強になります。誰かまとめて本にすればいいのに…)。
 今回も英語表現を色々と調べる中で,英語の面白さを感じると同時に,まだまだ分からない事が多い事を実感しました。これからもっと英語を知って,知識を増やしていきたいと思います。(by gacha)