常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

divulge 復習

数ヶ月前に取り上げられた単語ではありますが、語学研修内で再び触れる機会があったので紹介したいと思います。

divulge /dɪˈvʌldʒ//dʌɪˈvʌldʒ/ です。やはり初めは、接頭辞のdiがdisと同様「否定」の意味を持つことから、ネガティブなニュアンスを含むと推測しました。先生の方からは、“reveal private / classified information” で一般的にdivulge secretと共起されると教えて頂きましたが、手持ちの『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)で確認すると「(人に)(秘密)を漏らす(to)」とあり、revealよりもかなり固い言い方であることが分かりました。rat out(過去ブログ内でのpochi君の投稿を参照)は「暴露する」もしくは「密告する」といった程度に及びますが、これも類義語の1つであると言えます。

また、語根を英・語・源で探ると、vulg はラテン語のvulgus = the common people「民衆及び俗衆」、vulgare = publish「公表する」に由来し、同じ語源の単語としてvulgarやvulgarity「卑俗な、野卑な、無作法な行為」が挙げられます。まとめると、divulgeは「民衆の間での公表」が「〜を漏らす」と捉えられ、秘密をすっぱぬく行為そのものが「野卑」を意味しているのだと思われます。(bro-taro-world @ Calgary)


divulge 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

divulge 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

divulge - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

divulge - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から