常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

challenge 復習

裏ゼミで読んだ記事から紹介します。

An increasing number of Japanese companies are hiring foreigners amid a severe labor shortage and in their moves toward globalization.

In 2017, the number of foreigners working in Japan hit a record high of about 1.27 million.

One challenge for the companies, however, is long-term retention of foreign workers, because many of them frequently change jobs for more favorable conditions and many of them quit jobs as they find it difficult to adapt to the working environment.

以下省略

challenge を取り上げます。日本語でもよく使用するこの単語ですが、この記事では、日本語とは少し違った意味で用いられています。「課題」という意味です。one challenge for の形で用いられた場合の多くは「課題」を意味するとUG先生に教えて頂きました。『ジーニアス英和辞典』第5版(大修館)では名詞の第一義に「試練、難題、難問、チャレンジ(特にやりがいのある課題をいう)」とあります。

日本語で言う「チャレンジしてみる、やってみる、胸を借りる」と言うのはtake on〜, give it a try で表現することが可能だそうです。

challengeは動詞としても使われますが、そこで覚えておかなければならないのが「妥当性を疑う、異議を唱える」と言う意味です。

2014年から大リーグ、今年からは日本プロ野球で適用されている「チャレンジ制度(日本ではリクエスト制度)」というのは審判の判定に異議を唱え、ビデオでの検証を行うというものなので、こちらの意味のchallengeが用いられているのではないでしょうか。

日本ではあえて、「リクエスト制度」と言い換えていますが、その理由としてリプレー検証検討委員会は「チャレンジという審判に対する表現より、審判とチームが協力し合って正しい判定を求めていくという意味を込め、依頼するという表現、いわゆる“リクエスト”という柔らかいものにした」と説明しています。審判に対して、直接的、挑発的な言葉を避けるという日本らしさというものが垣間見れますね(ko-chi)

challenge #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
challenge - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から