常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cakey foundation


 夏が近づき、日焼け対策や化粧崩れが気になる頃になりました。そこで、お化粧に関する記事を読んでいたところ、“cakey foundation”という表現があったので取り上げさせていただきます。

What Is Cakey Foundation?

"Cakey foundation" or "cake face" generally refers to that unfortunate beauty blunder when we apply too much foundation, concealer or powder, resulting in a too-thick and thoroughly overdone mask of makeup. Choosing fresh, light foundations and evenly applying them is the best way to avoid this common makeup mishap.

http://classroom.synonym.com/cakey-foundation-13000.html

 上記のサイトによると、“cakey foundation”は「厚化粧」の状態を指すようです。
鼻の先などがファンデーションのつけすぎで、凹凸ができがちな様子がスポンジケーキに見えなくはないのでこのような表現が生まれたのかと予測しましたが、お化粧品の歴史をたどると違いました。

 『メイクの基本用語事典』などのサイトには、1937年に開発されたマックスファクター社の「パンケーキ」という水を含ませたスポンジを使って付ける固形のファンデーションが有名なものと紹介されていました。
panchromatic(全整色性)なcake(固形型)化粧品であることに由来し、映画『風と共に去りぬ』の撮影に使われたそうです。

 『英辞郎 on the web』では“cakey”で「粉状の、パンけーく化粧品の感じの、パウダー化粧品の痕が見える」、“cakey texture”で「肌にパウダーが目立つ感じ」とありました。(flying bird)