常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

mealy-mouthed

イギリスの労働党党首ジェレミー・コービンは,党首になってから前のような厳しさがなくなったなどの筆者の意見が述べられています。

A baroness on board … and other lessons in practical hypocrisy

During his decades of backbench vigilance, Jeremy Corbyn was apt to pounce on hypocrisy and its varieties: “rank” and “mealy-mouthed” hypocrisy, cant, and “double standards of the first order”. He once rephrased Disraeli: “The Tory party is a disorganised hypocrisy.”

https://www.theguardian.com/commentisfree/2016/oct/15/jeremy-corbyn-shami-chakrabarti-hypocrisy-labour

今回取り上げる表現は,“mealy-mouthed”です。これは,“mealy”と“mouthed”の二つから成る表現です。それぞれの意味を確認していくと,前者には,「あらびき粉の」や「粉だらけの」,「しなびてぱさぱさしている」など,後者には,連結要素で「口が〜の」や「話し方が〜の」という意味があります(『ジーニアス英和辞典』大修館書店)。

これらが組み合わさることで「遠まわしに言う」や「口先だけの」という意味になります。さらにOxford Dictionaryを引いてみると,“Afraid to speak frankly or straightforwardly”と定義されていました。正直に言いづらいというニュアンスが含まれているようです。(Nao)