常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

all wet

横浜・八景島シーパラダイスでは、シロイルカによる毎年恒例の「スプラッシュタイム」など夏ならではのイベントで暑さを吹き飛ばすことができます。

Photo Journal: All wet

A dolphin spouts water onto children during the "Splash Time" event at Yokohama Hakkeijima Seaparadise in the city's Kanazawa Ward, on Aug. 26, 2016. The children responded by shouting, "It's cold!" and "So refreshing!" The event will be held every day until Sept. 4, at 10:30 a.m. and again at 2:15 p.m. (Mainichi)

http://mainichi.jp/english/articles/20160827/p2a/00m/0na/009000c

今回取り上げるのは、“all wet”という表現です。“wet”は「〈人・物が〉ぬれた、湿った」といった意味でおなじみの単語ですが、“all”が付くことで「全身ビショ濡れ、ずぶ濡れ」を表しています。記事の写真では、子どもたちがシロイルカに水をかけられ楽しむ様子が見られます。

また“all wet”には上記の意味以外にも、wet blanketで「水をさすもの,こと,しらけ」という意味になり,さらに「⦅米略式⦆完全に間違って、見当はずれの」(『ジーニアス英和辞典』大修館書店)という意味もあります。これらも併せて覚えておきたいです。ちなみに「英辞郎 on the WEB」には、後者の用例として“all wet for the meeting with the big guns”「お偉方との会議にはそぐわない〔ふさわしくない〕」が挙げられていました。(ninetails)

http://d.hatena.ne.jp/A30/20111229/1325123008