常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

truism

今まで,原油安が進むと,アメリカの経済成長率が増加するとされてきました。しかし,ここ数年は,原油安の恩恵を受けていないそうです。

WASHINGTON — It has been a truism of the American economy for decades: When oil prices rise, the economy suffers; when they fall, growth improves.
http://www.nytimes.com/2016/01/22/business/energy-environment/this-time-cheaper-oil-does-little-for-the-us-economy.html?emc=edit_th_20160122&nl=todaysheadlines&nlid=61645515&_r=0

今回取り上げる表現は,“truism”です。まず,意味を確認してみると,Longman Dictionary of Contemporary English online には,“a statement that is clearly true, so that there is no need to say it”と記載されていました。さらに,『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)には,「自明の理,わかりきったこと,陳腐な決まり文句」とありました。ちなみに,“cliché”にも「陳腐な決まり文句」という意味がありましたね。こちらの表現は,悪い意味に使われます。

英語と日本語の定義を比較してみると,意味に差異がないように感じます。ここでは,「原油高は,経済に痛手を負い,原油安では,経済成長を促すということは,事実であり,わかりきったことである。」になると思います。(Nao)