常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

deadhead

「空」を職場にしている卒業生からメールがありました(さ来週、ほかの2名とともに遊びに来てくれるそうなのです!)。メールにあったのがdeadheadです。

I'm in my office now. Will be getting on board as a deadhead.

以前にもdeadheadingという表現を扱ったことがありますが、その名詞 deadheadはもちろん「死んだ頭」ではありません。これには「(優待券などを持つ)無賃乗客、無料入場者」、「役立たず、能なし」、「回送(列)車、回送飛行機」、さらには(英)「枯れそうな、朽ちそうな植物」という意味があります(Goo辞書)。

Merriam-Websterでは:

1:one who has not paid for a ticket
2 : a dull or stupid person
3 : a partially submerged log
4 : Deadhead : a devoted fan of the rock group the Grateful Dead
5 : gardening : a faded blossom on a flowering plant

と定義されています。卒業生は新人FAなので(CAは和製英語)、まさか、自虐的に「役立たず」という意味で使ったのかどうか気になったので確認すると「業務上の移動のための搭乗」という答えが返ってきました。こういうjargonは確認が必要です。ネットをのぞいてみると:

Dead Head
航空会社の社員が、業務上の理由で自社の旅客機に乗客として乗ること。日本の航空会社では「便乗」とも言われる。語源は、(有償で運送される)「正規の乗客としての数に入れない」というところから来ているとされる。

https://www.weblio.jp/content/Dead+Head

とありました。Dead Headとありますが、英英辞書はdeadheadという綴りを採用しています。いずれにせよ、卒業生から教わった次第でした。今日のflightは順調でしたか?お疲れ様!(UG)

deadheading bus - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から