常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

off and running

まるで映画に出てきそうな家ですね。

'Treehouse Masters' explores creations around country

Add to that Nelson's intrinsic love of wood and he was off and running. There were detours, like getting an economics degree and building and designing residences for 16 years in Seattle — but Nelson never abandoned his fascination with viewing the world from 10 feet off the ground. And he owes much of his success to his family.
http://www.usatoday.com/story/news/nation/2013/05/26/treehouse-series-animal-planet/2161811/

off and runningは手持ちの辞書には載っていなかったのですが、英辞郎 on the WEBを見てみると、「《be 〜》一斉にスタートする、本格的に動きだす」と載っていました。そして「【語源】競馬の馬がスタートラインから飛び出て走りだした様子から」ともありました。競馬から来ている言葉なのですね。また、英英を見ると"Making a good start, progressing well"とありました。(Dictionary.com)「好調なスタートを切る」といったような意味もあるようです。(Hatahata)

psyched out

さきほどと同じ記事から拾います。

'Treehouse Masters' explores creations around country
Nelson says anyone doing this on their own should check with their local building department and pay attention to the basics like setbacks. Nelson can't build everyone's hideaway, which is why he encourages people (in addition to training them in workshops) to build their own.

"Some people might get a little psyched out when they see the pictures of what we do. But make it happen. Head out to the backyard with your kids and finally build the thing!"
http://www.usatoday.com/story/news/nation/2013/05/26/treehouse-series-animal-planet/2161811/

形容詞psyched outは"excited; overwhelmed; thrilled"「興奮した、圧倒された」といった意味になります。(Dictionary.com) 動詞のpsyche outは「(人)をおびえさせる、(人)の自信なくさせる」「〜を分析[解決]する」「(人)の心を読み取る」(英辞郎 on the WEB)となり、意味が全く違ってきます。LDOCEにもpsych somebody outで"to do or say things that will make your opponent in a game or competition feel nervous or confused, so that it is easier for you to win" とあります。

こんな素敵な家にぜひとも住んでみたいですね。皆さんも、特に男性は"treehouse"に住むことを一度は夢見たことがあるのではないでしょうか?(Hatahata)

marshmallow

今回は、大好きなバンドであるMr.Childrenの曲名で気になった単語を取り上げたいと思います。

彼らの曲のひとつに”Marshmallow day”という曲があります。しかし、この曲に全く「マシュマロ」という単語は出てこないので、何かほかの意味があるのではないかと思い調べてみました。すると、「((略式))臆病者、弱虫」という定義を見つけました(『ジーニアス英和辞典 第4版』大修館)。また、The Free Dictionaryには、” (Slang) A timid, cowardly, or ineffective person.”とありました。

この曲は、臆病な恋愛について歌っていますので、この定義に納得しましたが、ボーカルの桜井さんはこのような意味があることを知った上で意図的に”marshmallow”を使ったのでしょうか。”marshmallow day”は曲調がとても明るく、聞いていると楽しい気持ちになれるのでとても好きな曲です。(Nat)

smooth out

Japan Newsから取り上げます。

Japan in Depth / My Number system aims to smooth out procedures

The My Number system, in which identification numbers will be assigned to citizens, is meant to make various administrative procedures smoother, as documents such as residency certificates will no longer be required for identity verification.

The system also has the advantage of allowing administrative authorities to ensure pension or tax payments have been made.

However, as such a system could be vulnerable to abuse, the government will need to create measures ahead of the system’s introduction in January 2016 to prevent theft or leaks of personal information.

注目するのは、smooth outです。もともと滑らかにするというという意味から、「(物価変動など)をならす」という意味もありますが、今回の場合
「(問題など)を取り除く」という意味でつかわれています(『ジーニアス英和辞典』第四版、大修館)。キャッシュカードやクレジットカードをなくすケースが増えてきたからでしょうか。あのプラスチックのカードにこんなに情報が入ってるとは知りませんでした。

また、今回のsmooth outはsmooth awayとでもパラフレーズできます。smoothの語源に「なめらかな」とあるからでしょうか。使いやすい言葉なのでこれから使いまわしてみたいと思います。(Sugar)


http://the-japan-news.com/news/article/0000256211

英国の大学院合格通知

Othelloくんから嬉しい知らせがありました!大きな夢に向かって次の山を登り始めた君をみんなが応援しています。(UG)


こんばんは。夜分遅くに大変申し訳ございません。先ほど、Newcastle Universityから合格通知証明書が届きましたので、ご連絡させて頂きます。
今までずっと、メール上のやり取りだったので、こうして合格通知証明書が届き、不安が一気に解消された一方で、まだ何かの間違いじゃないのか、と
ドキドキしています。そして証明書が来るまで、毎日、不安で不安でしかたがありませんでしたが、こうして手にとって証明書を眺めてみると、憧れの土地で研究ができるのだという喜びが芽生えてきます。
UG先生には、学部時代より、英語という「ことば」から広がるコミュニケーションの世界の美しさ、怖さ、面白さを教えて頂きました。それでも英語力も人としての器もまだまだ小さく、学ばなければならないことがたくさんあります。諦めずに自分を高め、先生から見る英語の世界に近づけるよう努力して参ります。
そして、これからも先生や、先生から教えて頂いた先達に倣い英語という「ことば」に対し正直な眼差しで向き合い、自分の研究を進めて行きたいと思います。また一つ夢が叶いそうで、勉学が環境を変えることを学びました。改めましてA30にてご報告できればと思います。
暖かい春も終わり、梅雨の時期に入ろうとしておりますが、先生もどうかお身体にはお気を付け下さい。それでは、感謝の意を込めてこれにて失礼致します。(Othello

a dog in the manger

 UG先生の授業では今、IPAのphonetic literacyをやっています。そこからの落ち穂拾いです。a dog in the mangerは「意地の悪い人,ひねくれ者」という意味であり(『ルミナス英和辞典』第2版,研究社)、さらに調べてみると、「《口語》(自分に用のないものを人に使わせまいとする)意地悪なやつ《意地悪な犬がかいば桶の中に入って自分が食べもしない干し草を牛に食べさせなかったというAesop’s Fablesの1つから》.」とありました(『新編英和活用大辞典』,研究社)。ちなみに、飼葉(かいば)とは「牛・馬などに与える餌の牧草・干し草・わら・ふすまなど」で、馬草(まぐさ)とも言います(『大辞泉』,小学館)。

 なお、dogに関連する過去のブログを読んでいて心に響くentryを見つけたので、いくつかリンクを張らせて頂きます。Actions speak louder than words.(Phantom)

cf.
短期目標 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
It's not the size of the dog in the fight, it's the size of the fight in the dog. - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
It's not the size of the dog in the fight, it's the size of the fight in the dog.(コメント) - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から