常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

professor emeritus 復習

 18日から始まった中国共産党大会で、習近平氏が党の総書記として演説をしました。

A Japanese expert says "strong" was a symbolic key word in Chinese President Xi Jinping's speech at the Communist Party's National Congress on Wednesday.

Kazuko Mori , professor emeritus at Waseda University in Tokyo, says Xi's speech revolved around the word "strong". He used the phrases a "strong country" and a "strong military".

In the speech, Xi declared plans to build a great modern socialist country by the middle of the 21st century, marking 100 years since the founding of the country.

Mori says this may be the first time that a clear timeframe has been presented. She argues that the Chinese leader may have had to set a deadline regardless of whether it's achievable because goals are necessary to lead the people.

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20171019_03/

 “emeritus professor” を取り上げます。『ジーニアス英和辞典第5版』(大修館) によると、“emeritus”は「退職した、離職した」という意味になるとあります。したがって、“emeritus professor” で「退職した教授」となり、「名誉教授」と訳されることがわかります。次に英英辞典をみると、“no longer having a position,especially in a college or university, but keeping the title of the position” と定義されていて、大学や学校などの教職を退いた立場にいる人を指しています。
 「名誉教授」を今一度調べたところ、大学や学校で教授として勤務した者を対象とし、海外では功績のあった者に対して授与される称号のことであくまで職に属している訳ではないといいます。しかし、名誉教授を客員教授や非常勤講師としてその大学へ迎えることがあるそうです。
 さらに国によって若干、定義が異なることがわかりました。日本では、定年により退職した教員に対して、勤続年数を基準に授与されることが多いといいます。 一方、諸海外では、終身在職権(tenure)のある教授が定年で退職した際に「名誉教授」という称号が与えられる場合が多いといいます。つまり、日本のようにその学校にゆかりがあったり長く勤めたりしたからといって必ず「名誉教授」になれるとは限らないそうです。
 このスピーチを受け早稲田大学名誉教授の毛里和子氏は、「強い国と強い軍という話が出てきて、強いメッセージ性のある内容だった」と指摘しました。この強硬な姿勢は北朝鮮あるいはアメリカを意識したものなのでしょうか。(Hapidra)

http://ejje.weblio.jp/content/Emeritus+Professor