常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

freebie 復習

 本日、研究室で、1年生がアパレル系のアルバイト先(ユニクロ)で、外国人の方の接客をしたとき、とある単語をめぐってやりとりがあり、今もってその意味がわからなという話をしていました。

 お客さんは商品のズボンをつまみながら“フリービー?”のように何度もたずねてきたということです。懸命に耳を傾け、ついには手書きでspell outしてもらったのにもかかわらず、communication breakdown! 今もってなんのことかわからず、そのモヤモヤ感を先生に解消してほしいとたずねてきたのです。

 あれやこれやのあと、ひょっとしたらfreebieという単語ではないかという推測に至りました。Oxford Dictionary of English(Second Edition Reserved, Oxford University Press)によると、 “a thing that is provided or given free of charge”と定義されております。

 『ジーニアス英和辞典』(第五版,大修館)で調べたところ、「無料のもの,景品,優待券,優待者」と載っておりました。形容詞で「無料の」という意味でも使用できるようです。

 こうした意味をふまえて、その時には「裾直しは無料?」(Is it free to have hems taken up?)と聞かれていたのではないかという結論を先生が示されました。件の学生もこれに納得!無事解決に至ったわけです(パチパチ!)。

 ちなみにfreebee/freebyとも綴ることができます。語源はfreeにbieが付いたものとされております。bieはおそらくは指小辞と思われます。(Gomez)

freebie - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

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