常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ゼミで学んだこと #3(白金台分署)

1年のゼミを振り返って

 この1年間のゼミでの学びは私の人生にとってかけがえのないものです。私はこの1年間、ゼミを通して継続して努力することの大切さ、自分を変えることの大切さ、今、一瞬の大切さを学びました。
 私は、継続して努力することの大切さをこの1年間身をもって学びました。英語学習は一朝一夕には成就しないということを分かっているつもりでしたが、私は本当の継続、努力の意味を分かっていませんでした。あるいは、頑張っても帰国子女のように英語を使うことは難しいと自分の中で線をひいてしまっていた気がします。しかし、授業や合宿、勉強会にてUG先生のお話、生田ゼミの卒業生の皆さん、生田ゼミの皆さんのお話をうかがい、自分は、まだまだ努力が足りていなかったのだと気づかされました。中でも「辞書を愛でる」という言葉に、私は衝撃を受けました。高校生になって電子辞書を手にしてからというものの、恥ずかしながら私は紙辞書を十分に使用したことがないにもかかわらず、電子辞書ばかり使用していました。しかし、授業で「辞書を愛でる」という言葉と出会い、ぼろぼろになるまで使われた、生田ゼミの皆さんの辞書を拝見し、私は紙辞書を使用するようになりました。「紙辞書で調べ付箋をつけ、書き込む。」これを続けていくと、まだ出会ったことのない語に出会うことを楽しく感じ、付箋が増えていく様に喜びを感じました。こうした経験を通して私は継続して努力することがいかに大切かを、学ぶことができました。UG先生が授業で”If you don’t use it, you (will) lose it”とおっしゃっていたことも思い出します。英語学習には終わりがなく、使わなければ朽ちていくものであり、日々の積み重ねが不可欠です。まだまだ勉強不足ですがそこに苦しみを感じると同時に、喜びを感じることができるようになった1年間になりました。
 次に自分を変えることの大切さを学びました。私は人前で話すことが苦手な自分を変えることができました。以前の私は人前で話す際、皆が私を見ている、私に注目していることを怖いと感じていました。その自分を克復すべくプレゼンテーションや模擬授業をする機会の多い授業を自ら履修し人前で話す機会を増やしてもなお、できれば人前で話すのを避けたいという気持ちがどこかにありました。しかし、4年生になってUG先生のゼミに所属し、この自分を変えることができました。それは模擬授業と、日々の授業での発言による変化だと思っております。授業で学んだクラス全体を見渡す扇風機や、声の出し方等を実践すべく、何度も何度も練習し模擬授業に臨みました。そして模擬授業を実際に行うと、UG先生やゼミ生から私が扱った箇所の発音、語彙、文法等について厳しく指摘を頂けると同時に、良かった点も教えて頂きました。練習したことに対して、ここが良い、ここを改善したほうがいいと両面を言って頂けることは、私にとって励みとなりました。また、他のゼミ生の模擬授業をみて良かった点と改善点を探し発言しました。私はこのような場面で自ら手を挙げて意見を述べることが中学生の頃から苦手でしたが、自分自身が意見をもらえることが嬉しかったという気持ちとゼミ生が真剣に意見交換をしている姿が、私も仲間の授業を真剣にみて意見を述べたいという気持ちに変えてくれました。さらにUG先生は、ゼミ内で話す機会を数多く与えて下さいました。例えばUG先生がブログで紹介してくださった講演会等に参加したあと、その講演会で学んだことについてゼミで話すことが何度かありました。こうした経験は、いつしか人前で話すことへの恐怖を消してくれました。皆が私を見ている、私に注目している、間違えたらどうしようと思っていた私が、どうしたらさらに皆に伝わるのか、どう話したら分かりやすいのかという視点から人前で話すことについて考えることができるようになったとき、私は自分を変えることができました。人間は誰しも得意不得意があると思いますが、不得意も自分から変わりたいと願い、周りに支えられ、自身が努力すれば変えることができ、変わることが大切だと学ぶことができました。
 最後に今、一瞬の大切さについて学ぶことができました。この1年間、今というこの時間がいかに大切か何度も考えさせられ、過ごしてきました。教育実習の前には自分の英語力、指導力に自信を持てず、不安でした。しかし「今できることをやろう」とゼミ内で模擬授業を行い、UG先生、ゼミの皆に模擬授業を見てアドバイスを頂き、教育実習まで一つでも多くのことを身につけようと、今という時間を懸命に過ごしました。また、秋学期の授業のはじめには「而今」のお話をUG先生に教えて頂きました。「確信の持てるのは、今、自分は生きているこの一瞬だけである。その日その日、その時、その時を勤めなければならない。」このお話は私の座右の銘となり、手帳に貼って毎日持ち歩いております。学生時代は時間が多くあり、その中で今一瞬を無駄にしてはならないという意味で「而今」のお話を肝に銘じてきました。そしてこれからは社会人としてこの話を大切にしたいです。新しい世界に飛び込む際には、覚えることが多く、失敗もあると思います。しかし、仕事に追われ、落ち込むのではなく、その一瞬一瞬、今をどう過ごすのかということを考えて、主体的に仕事に取り組んでいきたいです。さらに、夏合宿のように”pushed output”を自ら行うべく、UG先生の「いつ勉強しているの?と言われる人間になりなさい。」というお言葉を忘れずに、今この一瞬を大切にすることで、英語学習も怠らず続けていきたいと思います。
 この1年間のゼミを通して継続して努力することの大切さ、自分を変えることの大切さ、今、一瞬の大切さを学びました。UG先生のゼミに所属することができたこの奇跡と、UG先生のゼミを通して出会うことができました、ゼミ生、3年生、生田ゼミ、生田ゼミの卒業生の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。UG先生が最後の授業でおっしゃっていた「出会い」が人を変えるとは、まさにこのことだと思います。この気持ちを忘れず、また今までとこれからの出会いを大切に生きていきたいと思います。1年間本当にありがとうございました。(MAZDASPEED