常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

教育実習報告#8

教育実習を終えて

〈学校の特徴〉
中高一貫私立校。高校英語を担当させて頂きました。特色ある寮があります。

〈良かった点〉
とにかく学ばせていただきました。教育実習を体験させて頂き、心から感謝しています。とても多くの濃い学びをさせていただきました。また、この学びが一瞬ではなく、今後長期に渡る学びであることを実感しています。

先生や生徒に恵まれました。教育実習生を育てようとしてくださり、先生方はとても親身にみてくださいました。休日でも模擬授業や進路相談にも応じてくださいました。生徒も素直でまじめな子でなつっこい子が多く、とても可愛かったです。

中高一貫校のため、中高両方の授業や生徒の実態を見たり比較したりできました。

他教科科目や、特色ある授業が見られ、知識が広がりました。(言語技術や英語教育)
自分の担当科目以外の科目からも、学ぶものが沢山あります。(工夫箇所や科目に対する先生の熱意等)

寮生活や部活動に参加させて頂き、教師としての仕事の多様さや忙しさを垣間見ることができました。魅力でもありますが、実情として大変な部分でもあると思います。
また、教室以外での生徒の様子も見られ、生徒を多面的に見ることができました。また、沢山の生徒と関わることができました。

担当時間数が少なかったため、余裕を持って教材研究ができました。

事前に大学のゼミや他の授業で、指導案を作成したり模擬授業を見てもらったりしていたため、戸惑うことが減ったと思います。板書練習や授業のバラエティ等、事前に大いに学んでおくと良いです。

教育実習生や指導教官の先生、その他の先生方との人間関係が良好のため、実習を楽しくさせていただきました。モチベーションも上がります。人間関係はどこに行っても重要だと思います。相手を認め、謙虚に学ぶ姿勢が重要だと思います。3週間の実習を、より良いものにするよう、自分のためにも心がけてください。

〈改善点〉
教育実習に向けての心構えが足りませんでした。学校も一つの社会だと思います。インターンシップだと思って、良識ある社会人としての振る舞いを心がけてください。私は当初、卒業生として実習校を訪れていました。謙虚さが足りなく、甘えもあったと思います。教育実習生は、生徒ではないという意識と、実習校の先生方は教育実習生受け入れに対し、かなりの労力や迷惑を受け入れてくださっていることを知っておく必要があると思います。

英語の授業に関して。テンポが遅く、発音が悪いとご指摘を受けました。自分の英語学習の不十分さを痛感しました。事前に何度も何度も音読練習をする必要があります。また、授業案を頭と体に叩き込んでおくと、次の行動に迷いがなくなりテンポが適当になります。

教材研究の重要さ。最終日の授業は一番反省点が残る授業となりました。気の緩みで授業準備が疎かになりました。頭も回らず、しっかりと聴こうとしている生徒たちに対して、本当に申し訳ない気持ちになりました。教科指導が学校教育においていかに重要かを痛感しました。そういう意味では、失敗したことで今後に響く教訓となりましたが、授業は自分だけのものではありません。授業一つで教師は大きな責任を担っています。

〈アドバイス
授業後に生徒にアンケートをとると良いです。授業評価に加え、英語の授業に対する意識や求めることを知っておくと今後の授業に生かせます。

生徒の名前は覚えると良いです。(私はできませんでしたが)
座席表のコピーを借りて、振り仮名を振っておくと指名するときに助かります。

生徒の顔色を窺わない。授業中に寝ているのは、自分の授業が面白くなかったり、わかり辛かったりと反省点があると思います。しかし、生徒の表情は生徒個人の問題や元々の目つきである場合が多いと思います。人間相手なので、あまり気にしない方がよいと個人的には思います。

できるだけ多くの先生方から授業のフィードバックをもらってください。研究授業等、あらゆる先生が来てくださる機会があります。自分から積極的に聴きに言ってください。人によって意見や感想、考え方は違うと思うので、それを長い目で生かすなど工夫してください。

とにかく主体的に頑張ってください!!主体的に考え、動くことで、学びは倍増し、成長できます。自分が生徒の時にいかに受け身であったかを痛感するほど、教師という立場を借りてですが、主体的に行動でき、その分成長を実感しました。(さくらえび)