常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

某教育委員会小学校外国語活動推進校研究発表会についての感想

本日,田邉先生とともに,某小学校でおこなわれた研究発表会に参加してきました。今回の研究発表会は,外国語活動推進校全学年の授業を一挙に見られるのと,「世界に発信する子どもたち」という題の講演がメインでした。

授業発表では,小学校の先生のActivityの工夫が数多く見ることができました。一つの学年には2,3クラスあり,一つの大きなテーマが与えられているのですが(例:体の具合の言い方や病気の言い方),クラスごとに授業手法は大きく異なっていました。あるクラスは,role playingで,またあるクラスはFlash cardを多く取り入れたりと,教師の個性を見て取ることができました。さらに45分の授業に平均して4つのActivityが見込まれているのも,小学校外国語活動だからなせる業でしょうか。加えてActivityの種類ですが,学年が上がるにつれて,他人と関わる活動が多くなっていました。活動をすること自体は同じですが,低学年は単語で答え,高学年になるにしたがい文で答えるといった具合です。

講演では阿部フォード恵子先生(CALA代表・聖学院大学非常勤講師)が,「子どもを変えるためには,先生が変わろう」というメッセージを送られていました。具体的には,Activityは日本と英語圏の文化差に気づくことの出来るものにするなどといったものです。

私が今回の研究発表会で感じたのは,「授業内の流れ」です。小学校外国語活動では,「コミュニケーション」を中心として行われるので,自然と「動→動→動→動・・・」になりがちです。これをどう打開していくかが,「より良い授業」への鍵になっていくのではないでしょうか。そのために,児童に英語をしっかり聞かせてインプットする「静」の時間を意識的に作り,それを有効活用することが大切だと思いました。

私は中学校の英語教師になることを志望していますが,小学校外国語活動を知ることは「小中連携」のためには,とても大切です。今後もしっかり勉強していきたいと思います。(Sugiuchi)