常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

かながわティーチャーズカレッジ第5回報告(Sugiuchi)

昨日はかながわティーチャーズカレッジに参加してまいりました。第5回のテーマは「かけがえのない子どもを育てる」です。最初に指導主事のお話を拝聴し,その後は学生間で話し合いをすることで今回のテーマについて考えを深めました。
「かけがえのない」とは「なくなったら,ほかに変えられない」という意味です。そのようなオンリーワンの子どもを育てるには,授業が基本になります。授業と聞くと各教科の知識について教える時間だと考えられがちですが,実は教師の意識を少し変えるだけで,授業でねらう力が変わってくるのです。例えば,英語の単語を覚えさせるとします。これを覚えさせるのが「知識・理解・技術・技能」を習得する段階。そしてこの覚えるという行為を通して集中力,記憶力ならびに粘り強さ,いわゆる「思考力・判断力」を養う段階。最後に30人から40人の生徒がいるというクラスの状況を利用して,友から学ぶ,高め合うといった「意欲,・態度」を養う段階。このような3段階構成で授業に臨むことによって,生徒自身が生きる力を養っていき,いつしか「かけがえのない自分」を見つけることが出来る,結果として教師は「かけがえのない子どもを育てる」ことができるのではないかとお話を指導主事の先生にいただきました。
指導主事の先生のお話を拝聴した後に学生間で「かけがえのない子どもを育てる」ことについて話し合いましたが,私の班では「考える環境」が「かけがえのない子どもを育てる」のではないかと定義づけました。教師はどのような授業構成をすれば生徒が自主的に考えるかや,なぜ生徒はこのようなことをしたのかなどを考えます。このように両者が様々な考えをめぐらせながらある目標に向かっていく過程が,「かけがえのない子どもを育てる」のです。
このような大きなテーマはなかなか独りで考えても難しいものです。今後もカレッジの仲間と共に,教育に関する様々な事柄に対して考えを深めていきたいと思います(Sugiuchi)