常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

蒸し暑い

梅雨入りして雨の日が多くなってきました。雨の日が多くなるとそれに伴って自然と上がるのが湿気です。しかも,気温も高いために肌にまとわりつくような感覚がします。これは暑い季節,海に囲まれた島国の定めかもしれません。
さて「蒸し暑い」とは英語でなんと言うのでしょうか。辞書で調べてみると「hot and humid, muggy, sultry」と出ていました(『スーパーアンカー和英辞典』第2版,学習研究社)。3つはほぼ同義のようですが,「sultryには『セクシーな』の意味もあるので《米》ではmuggyのほうが好まれる」と補足説明がされていました(『スーパーアンカー和英辞典』同上)。その辞書の用例にあった“I can bear it when it’s just hot, but I can’t stand humid heat [muggy weather].”とありました。この例文は実際の会話場面でも大いに使えそうです。
さらに細かく調べてみると,stiflingという単語に出くわしました。原形のstifleは「…の息を止める,…を窒息させる;…を息苦しくさせる《◆chokeより堅い語》」という意味です(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。それに-ingを付ける事により「息詰まるほど暑い,息苦しい;窮屈な,重苦しい」という暑さをあらわす形容詞になります(『ジーニアス英和辞典』同上)。直接「蒸し暑い」という記述はありませんでしたが,重苦しい暑さからどことなく蒸している印象を受けます。(ゼミ生 camel)