常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Serbs them right

いや〜,昨日の日本対オランダは面白かったですね!女性と違ってサッカーはド素人ですが,何度か見せ場があって,手に汗握りながら観戦していました。
記事は本日のDY(6/20)のスポーツ欄からです。
Serbs them right
Germany pays price for Klose red card, missed penalty in stunning loss to Serb
見出しのSerbはもちろんセルビア(Serbia)のことですが,動詞serveも掛けられています。serveには「…を扱う, 遇する, あしらう;…に(…をもって)報いる⦅with ...⦆」という意味があり,辞書にも例文でThe punishment served him right.「その罰は彼には当然の報いだった」とありました(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。英文から推測して,ここでの主語はKlose red cardでしょう。つまり,Klose red card serves them rightとなります。
と,細かい解説はここまでにして,実際にこの表現はServe 'em right!,「ざまみろ!,それみたことか!」のような意味合いで使われることが多いのです。ドイツのセルビアの歴史的な因縁も含まれると考えるのは考えすぎでしょうか。
昨日の日本は,セルビアのように番狂わせ(upset)とはいきませんでしたが,グループリーグ突破へ,頑張れ,ニッポン!(ゼミ生 小山本)