常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

OIL SPILL BEHEMOTH

昔カードゲームにはまった(hooked),Lbow-Shoulderです。
今回は日課である,ABC WORLD NEWS with Diane Sawyer Podcast(2010年5月21日付け)より気になった表現を取り上げます。本日のTopicとして挙げられたのは英石油大手BPの石油掘削施設(rig)爆発事故。事故発生から1ヶ月以上経過した今でも石油は流出し続けており,海洋汚染は拡大しています。そのタイトル(headline)が以下のものです。
OIL SPILL BEHEMOTH
辞書で調べてみると,behemothには「ベヘモット,ビヒモス《聖書ヨブ記に出てくる巨獣で,ゾウ(一説にはカバ)のこととされる》,巨大で力があり危険なもの」という意味がありました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。確かに石油流出は環境や生物,人間にとって命に関わる危険なものですよね。さらにLDOCEではsomething that is very largeとありました。largeにveryがついていることからも,石油の流出具合がわかります。石油大量流出を巨獣であるbehemothに例えることで,どれほど現状が厳しいかが伝わってきますね(そういえば,大量に流れた石油を「(色が)chocolateみたい」と述べている日もありました)。
ちなみに,BEHEMOTHと聞いてあるカードゲームのモンスターを思い浮かべたのは僕だけでしょうか。
(引き出しの中にあったカード)
(ゼミ生 Lbow-Shoulder)