常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

文化情報辞典

最近の小山本君はすばらしい!「手が速い」との評判通りです。ん,何のことやねん?
教えた(欲しい)ものはすぐに入手するというどん欲さ。それが彼の持ち味なのです。以前,伝授したPocket Oxford DictionaryPOD,第5版)をさりげなく引用してきたり,ただ者ではありません。
        
PODのすばらしさはいろいろなところで書き(例えば,「リレ—連載: 辞典・事典の愉しみ(2) Dictionary Walking」『英語青年』5月号, pp. 48-49.),また授業でも伝えてきましたのでここでは書きませんが,ただそれは5版以前のことです。以降の版はなんだかdrasticに変わったというか「古き良き味わい」がなくなった感じで,私自身も購入はするものの,「愛でる」気持ちが失せたというのが正直なところ。よって,みなさんには古書店で第5版までのPODがありましたら,即,購入されることを切に願います。
文化情報辞典の内,少し小粒で「薄い」との評価はまぬがれませんが,それでもまあまあ「愛で」がいがあるのが,Longman Dictionary of English Language and Cultureです。PODほど,ethnocentric, Anglo-centricではないものの,英語と英語文化にまつわる事象を投網ですくように集め,まとめております。
   
   
まずは先ほど出てきたJuneのような月名,知っている簡単な名詞(cat,dog, key, etc),基本動詞(put,make, run, walk,etc),基本形容詞(pretty, beautiful, etc)などがそれぞれどのように定義されているのか,名詞などにはいかなる文化事情が関係しているのかを,「読む」のです。気が向けば下線を引いたり,付箋を貼ったり,ただひたすら勉強としてではなく,楽しみながら読むのです。あきればまた別の辞書に入ればいい。ちょうど散歩をするように辞書の森をさまようのです。このような地道な散歩が後で,後の語学学習で効いてくるのです。どうぞ開始してください。気が向きましたら(時間が見つかったら),また辞書の話をアップしますね。(UG)
cf. http://www.senshu-u.ac.jp/koho/ns-web/0702/0702-04-01.html