常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

lame duck 復習

新聞記事から気になった表現を紹介します。

朝日新聞「日曜に想う」2018年10月7日日付朝刊で「レームダック」という言葉が見出しに載っていました。これを見た瞬間、包帯を巻いたアヒルが思い浮かびました。どのような意味があるのでしょうか。

ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)でlame /lɑːméɪ/ を引いてみたところ「<動物・人が>足の不自由な, <口実・議論・話などが>不十分な, 貧弱な」とあり、続いてlame duckが記載されていました。意味は「窮状にあり援助が必要な人[企業]」また、米語で「任期終了間歳で実績を失った議員[政権]」とありました。
Oxford Living Dictionariesは “an ineffectual or unsuccessful person or thing” “a politician or administration in the final period of office, after the election of a successor” と定義しています。

さらにWikipediaで調べて見たところ、lame duckで「役立たず」「死に体」とあり、政治家を指す政治用語だそうです。ちなみに「死に体」は相撲用語で、姿勢のバランスが崩れた状態を示すことがわかりました。
(amphibian)

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