常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

on maneuver 復習

世代交代の時期なのでしょうか。体操の内村選手が全日本個人総合選手権の11連覇を逃し話題となっています。その記事の中より気になる表現を見つけたので紹介します。

Top star Kohei Uchimura was denied an 11th straight title when teenager Kakeru Tanigawa won the men’s gold at the All-Japan gymnastics championships on Sunday at the Tokyo Gym.

中略

During the preliminary round, Uchimura fell off the pommel horse on a maneuver he first performed 10 years ago. “I’ve never fallen on this maneuver,” he said afterward.

以下省略

http://the-japan-news.com/news/article/0004406625

本日取り上げる表現は、on maneuverです。『ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)での意味は「(軍隊・艦隊などの)(大)演習」と記されておりました。しかしながら、この内容でその日本語が当てはまるわけがありません。そこで、参考程度にWeblioを見ていたところ、”a maneuver in volleyball called parallel toss”、「平行トスというバレーボールの技」という例文がありました。ここから記事中の同単語も「技」あるいは「演技」という訳語をあてることができると考えられます。そうすれば、”on”は「〜で」を意味することも合点がいきますし、「内村選手が十年前に初めてやったあん馬で落ちてしまった。」という解釈ができると思います。この記事では単語としてmaneuverを捉えるべきだったということが分かりました。(WREN)

manuever - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から