常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

旅立つみんなへ

春分の日の今日、なんと関東地方は降雪に見舞われてしまいました。

偶然かどうかわかりませんが、海の向こうのNew York Cityも同じく春の嵐の予報。

New York TodayはSpring Snowstormと題し、

Good morning on this white Wednesday.
Happy four’easter.
The region’s fourth nor’easter this month arrives today.
It may not have dropped many flakes yet, but it’s set to drop inches upon inches of snow. New York City schools are closed for the day.

と伝えています。ここのHappy four’easterは、Happy Easterと4番目(fourth)、そしてNor'easterとをかけたことば遊びでしょう。

https://www.nytimes.com/2018/03/21/nyregion/new-york-snowstorm-spring.html?rref=collection%2Fcolumn%2Fny-today-daily-briefings&action=click&contentCollection=nyregion®ion=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=1&pgtype=collection

閑話休題

Happy Easterは、明日、このゼミから旅立つ卒業生に伝えたいことばでもあります。これで19代目の卒業生を見送ることになります。

「英語が好き」という漠然とした「あこがれ」を「あこがれ」のままに旅立ってしまう「輩」が多い中、みんなは違った。それでなくとも、きびしいゼミに、あえて飛び込み、それぞれの「あこがれ」をちゃんと「現実のもの」にしてきました。

次の「世界」は学生時代とは打って変わって、甘いところではないことはご存じの通り。でも、みんなはできる。きっとやってくれる。こうして自信を持って言うことができるのはそれぞれが刻んだ2年間の軌跡があるからです。

Easterはゲルマン神話のVernal Goddess Eostreを由来とします。春の女神もみんなの旅立ちを祝福しています。新しい命が芽吹くこの時期に、次なる「あこがれ」そして「夢」を持ち、それを現実のものにしていってほしい。Happy Easter!



PS NHKラジオ深夜便(3月22日)を聴いていたら、0時台のワールドネットワークで、ミシガン在住の宮崎覚さんがNor'easterについて語っておられましたが、アンカーさんは(時間がおしていたのか??)、そのままスルーしていました。アメリカ東部は現在、交通機関はマヒ、官公庁、学校なども閉鎖になるほど、この低気圧の猛威にさらされています。せっかくの「生の情報」なのに深夜便では対岸の...だったのでしょう。

聞き逃しコーナー
http://www4.nhk.or.jp/shinyabin/