常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cardiovascular 復習

大阪大学がIPS細胞から作製した「心筋シート」を重症心不全患者の心臓に移植する世界初の臨床研究の実施申請を厚生労働省にしました。

A Japanese team of physicians won approval Friday from an Osaka University panel for its plan to carry out the world’s first clinical study for treating heart failure with sheets of cardiac muscle cells created from so-called iPS cells.

中略
oject, a team led by Sawa, a professor of cardiovascular surgery at the university, plans to convert induced pluripotent stem (iPS) cells into a cardiac muscle cell sheet that is several centimeters in diameter and 0.1 millimeter thick, and transplant it into the hearts of three ischemic cardiomyopathy patients.
以下省略

https://www.japantimes.co.jp/news/2018/03/09/national/science-health/osaka-university-oks-worlds-first-test-ips-cell-based-heart-failure-treatment/#.WqNFx0xuLIV

今回取り上げる単語は cardiovascular /kɑ̀rdioʊvǽskjəlɚ/ です。cardio-とあったので心臓に関係のある語ということまでは予想できたのですが、それ以上はわからなかったので『ジーニアス英和辞典』第5版(大修館)で意味を調べてみると「〘医〙心臓血管の[に関する]、循環器の」とありました。またvascular単体で「血管の」という意味を表すということも分かりました。そのためcardio「心臓の」+ vascular「血管の」でcardiovascular「心臓血管の」になります。個々の意味を知っていれば容易に予測ができる単語でした。

ちなみに今回の実証実験では欠かせないIPS細胞はinduced pluripotent stem cellの略称であり直訳すると「人工的に誘導した多能性幹細胞」となり、日本語で呼ぶ場合は「人工多能性幹細胞」となります。

今回の申請が承認されれば春から夏にも開始するということです。2012年から話題に上がっているIPS細胞が少しずつ現実的になってきているということです。今後はさらに関心を向けていく必要があると感じました。(ko-chi)

cardiovascular 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から