常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

window of opportunity 復習

 AWに「言えそうで言えない英語のフレーズ」というコーナーに掲載されていた言えると便利だと思う句動詞 ”window of opportunity” を紹介します。
 「窓」と “window” を訳すと後ろの “opportunity” と何の関連性もなくうまく訳せないと思ったため「ジーニアス英和辞典第5版」(大修館) を見ると、「(短い期間での) 可能性、数少ない機会」というニュアンスを “window” にあると記載されていました。確認のために英英辞典で “window” を引いてみると“a period when there is anopportunity to do something” あるいは“something that makes it possible for you tosee and learn about a situation or experience that is different from your own” と定義されていて、短い期間での機会や何かを吸収できる可能性や場所を表しているといえます。
 窓を開けたらいろんな世界が広がっているイメージを抱きますが、ずっと窓が空いている訳ではありません。また、窓が全開に開いたとしてもそれには限りがあってすべてを外から手にすることはできません。だから窓が空いてる時間、開いている所からといった決められた制約の中で、なるべくいろんなものを自分のものにする意味合いから “window” を「(数少ない)機会」と捉えられると推察できます。したがってこのように“window” を訳して “window of opportunity” で「絶好の機会」と口語的に用いられることがわかりました。 
 「絶好の機会」は、そんなに巡ってくる訳ではないしそのチャンスを充分生かせば自分のものにできるため1日1日を大切に生きながら「絶好の機会」を物にしたいなと思いました。(Hapidra)

PS この表現は先生のご本で取り上げられています。