常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

mumps 復習

 おたふくかぜにかかって難聴となった人が2年間で336人以上はいるということがわかりました。

More than 300 people suffer hearing loss after contracting mumps

TOKYO (Kyodo) -- At least 336 people suffered hearing loss in Japan in 2015 and 2016 as a result of complications related to the contraction of mumps, a survey by an ear, nose and throat society showed Wednesday.

http://mainichi.jp/english/articles/20170906/p2g/00m/0dm/075000c

 “mumps”を取りあげます。LDOCEで“an infectious illness which makes your neck swell and become painful”と症状が定義されているように「おたふくかぜ」を表していることがわかります。
 “mum”が含まれることから「ママ」や「沈黙」などが関係しているのかと思いましたが、Oxford Living DictionaryやOnline Etymology Dictionaryを見てみるとドイツ語の“mompen”(to mumble, whine)が語源で,16世紀後半に“grimace, have a miserable expression”を意味するようになったようです。
 また『ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)によると「おたふくかぜにかかる」は“get the mumps”と表すことがわかりました。
 日本耳鼻咽喉科学会の調査によると先進国の中で唯一日本はおたふくかぜのワクチンの定期接種が定められておらず、これが学校などでの大流行の原因となっているそうです。(flying bird)