常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Me three 復習

卒業研究の一部です。

“Me three.” (『トランスペアレント シーズン1』第5話 2014年,アメリカ)

<解説>
 上記の表現は,長女Sarahと長男Joshそして末っ子Aliの三人のレストランでの会話の中に出てきたものである。
 ウェイターに追加の注文を聞かれ,Joshがブラッディ・マリーをたのんだ。その後に “Me too.”とSarahも同じものをオーダーした。そして Aliが “Me three.”とウェイターに言ったのである。
 インターネット辞書サイトWiktionaryによると, “(idiomatic, humorous) Used to express agreement, after someone has already said "me too".”とのことである。
 またUrban DICTONARYにも, “In a situation when one person says something, and another one agrees with them, he/she might say "Me too".”と載っている。下は同サイトに記載されている例文である。
(例)Bob: I want ice cream.
Jack: Me too!
Bill: Me three!
   ボブ:「アイス食べたいな。」
   ジャック:「僕も!」
   ビル:「俺も!」
 以上の通り “Me too.”のあとに続けて使う口語である。つまり Aliも同じお酒を頼んだということになる。様々な問題を抱える家族だからこそ,ついついお酒がすすんでしまったようだ。
 ちなみにこの表現は正しい英語ではないという考えもあるようだ。antimoonというインターネットサイトに,英語の先生に直されたとの書き込みがあり,複数の人が口語で使うが正しい英語とは言えないという返答をしている。(Gomez)

(参考サイト)
Wiktionary https://en.wiktionary.org/wiki/me_three
Urban DICTIONARY http://www.urbandictionary.com/define.php?term=me%20three
antimoon http://www.antimoon.com/forum/t5594.htm