常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

bag #4

今年のノーベル医学・生理学賞の受賞が決まっている大隅良典教授に、優れた科学者に贈られる米ブレイクスルー賞が授与されることが発表されました。

Nobel-winner Ohsumi bags lucrative Breakthrough Prize

SILICON VALLEY, Calif. (Jiji Press) — Yoshinori Ohsumi, set to be awarded the 2016 Nobel Prize in Physiology or Medicine, has been selected for the 2017 Breakthrough Prize in Life Sciences, the prize’s founders including Silicon Valley entrepreneurs announced Sunday.

http://the-japan-news.com/news/article/0003389219

今回気になったのは見出しで使われているbagです。

English Oxford Living Dictionariesでは“Succeed in securing (something)”と定義されていることから、ここでは「(賞などを)受賞する、手にする」という意味で使われていることがわかります。

さらに、『ブルーワー英語故事成語大辞典』(大修館書店)の“To bag”をみると「自分のものにする。くすねる、盗む」とあり、「おそらくスポーツか密猟・密漁から来た使い方で、自分が射落したもの、わなで捕らえたものをかばんの中に入れることから来た表現らしい」とのことでした。
そこから、“a good bag”で「獲物、魚などをたくさんつかまえたこと」をいうそうです。

財団から大隅教授には賞金として300万ドル、日本円にしておよそ3億4000万円が贈られます。(flyingbird)

bag#3 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

bag 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から