常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

spick-and-span #3

昨日の英検プリントに出てきた“spick-and-span”を取り上げます。

Oxford dictionaries.com.で“Neat, clean, and well looked after”と定義されているように「(家・部屋が)こざっぱりした」という意味があり、withと共起すると先生に教えていただきました。

語源をたどっていくと16世紀後半に「新しい」の意味で“spick and span”が使われ、“spick”はもとは「爪」、“span”はゲルマン語で「かけら(chip)」の“span”と「新しい(new)」の“nýr”が組み合わさった“spán-nýr”からきているそうです。
“span“の部分は木材でできた家具が新しくなった様子をイメージするとわかりやすいかと思いました。

他にも“spic-and-span”ともつづることがあり、“spic”には「スペイン系アメリカ人」を指す侮辱的な言い方でもあるようです。

昨年のJapan Timesの「大掃除」についての記事では見出しに
“‘Ōsōji’: ways to keep your home spick and span”
(http://www.japantimes.co.jp/life/2015/12/26/lifestyle/osoji-ways-keep-home-spick-span/#.WDRqV_VOJdg )
と表現されており、先輩もこの表現について取り上げられていました。(flyingbird)

spick and span 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

spick-and-span - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から