「耐雪梅花麗」英訳
KoyamamotoさんとUG先生がすでに取り上げられているように、広島カープの黒田 博樹投手が日米通算200勝という記録を土曜日の試合で達成しました。黒田選手は専修大学の出身ということもあり、誇らしい気持ちになりました。
先生が昨夜取り上げられておりましたが、黒田選手が座右の銘としている言葉に「耐雪梅花麗」があります。これは西郷隆盛(南洲)の詩の一説で、「雪に耐えて梅花麗し」と読みます。「冬の厳しい雪や寒さに耐えた梅の花が,春になって一層美しく咲くように、苦難や試練を耐えて乗り越えれば、大きく成長することができる」というたとえになっています。
黒田選手はこの金言を当時所属していたヤンキースのミーティングの中で披露し、その言葉が他の選手たちの心を打ちました。通訳者がどのように訳したのかをインターネットで検索してみましたが、残念ながら見つけることはできませんでした。その代わり、古いスポニチの記事に「耐雪梅花麗」の英訳が載っていたので紹介します。
“Plum trees bloom most beautifully as they stand and overcome the cold severe winter”
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/08/16/kiji/K20120816003911830.html
日本語のものと同じように、「厳しい冬を耐えた梅の花は、最も美しく咲く」というように訳されています。
ちなみに、「経霜楓葉丹」の句が対をなしており、「霜を経て楓葉丹し」と読みます。「霜を経てこそ楓の葉は赤く色づく」というもので、こちらも「苦労をしてこそ成長することができる」という意味です。
プロ野球の後半戦もまだ始まったばかりで、この先も黒田選手の登板はあると思うので、是非とも頑張ってほしいと思います。(Blue Sky)