常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Don’t give me those crocodile tears. 復習

先日自宅でディズニーのアニメ映画『ターザン』(1999年、アメリカ)を見ていたところ、面白い英語表現を発見したので紹介いたします。

アフリカの密林にやってきたジェーン・ポータは一匹の猿に出会います。早速その猿のスケッチをし始めたのですが、猿はジェーンの書いたスケッチを奪って去ってしまいます。ジェーンはスケッチを取り戻したのですが、猿はそのスケッチを気に入ったらしく泣き始めます。そのときにジェーンが “No. No. Don’t give me those crocodile tears.” と猿に言いました。

Oxford Dictionary of English (Second Edition Reserved, Oxford University Press)によると、 “crocodile tears”で “tears or expressions of sorrow that are insincere”とのことです。

また『ジーニアス英和大辞典用例プラス対応』(大修館)には、「いつわりの涙;うわべだけの悲嘆」と載っておりました。由来は、ワニは獲物を食べるときに涙を流すという俗信からだそうです。

つまりジェーンにとって猿のウソ泣きはお見通しだったということです。(Gomez)

shed crocodile tears - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から